【医師も注目】16時間ダイエット・16時間断食とは?空腹がカギの間欠的断食のしくみ

16時間ダイエットとは、いったい何なんだろう?16時間断食すれば痩せるのかな?気になるから詳しく知りたい!
「最近、食べてもすぐお腹が空く…」「ダイエットしても結果が出ない…」そんな悩みを抱えていませんか?
16時間断食とは、1日のうち16時間を空腹の時間にして、残りの8時間で食事をする間欠的断食の方法です。
16時間ダイエットとは16時間断食の別名で、痩せたい人がダイエット目的で取り入れることも増えています。
医師も注目する16時間ダイエット!
この記事では、16時間断食とは?なぜダイエットにいいの?歴史的背景などを徹底解説します。
最後まで読んでいただくと、16時間断食の深い魅力に気づくことでしょう。
16時間断食・16時間ダイエットとは?間欠的断食の基本

16時間ダイエット、つまり16時間断食とは、1日のうち16時間は食べずに空腹を作り、残りの8時間で食事をするというシンプルな方法です。
これを繰り返すだけで、脂肪燃焼や腸内環境の改善、血糖値の安定など、健康と美容にうれしい効果が期待できます。
なぜ16時間断食が注目されるのか?
16時間ダイエット(16時間断食)がここまで注目されているのは、単に食べないから痩せるわけではなく、体の代謝システムそのものが整う科学的根拠があるからです。
脳や体の健康に役立つ(ケトン体で脂肪が燃える)
アメリカの神経科学者・Mark Mattson博士の研究では、16時間断食のような間欠的断食を行うことで、脳内の神経細胞の修復や再生が促され、集中力や思考力が向上することが報告されています。
食事を控える時間が続くと、体はエネルギー源を糖から脂肪へと切り替えます。
このとき脂肪を分解して作られるのがケトン体。
このケトン体を使うことで、脂肪燃焼が進み、脳のエネルギー効率も上がるため、集中力が高まりながら自然と痩せやすい体に導かれるのです。
細胞のリセット機能を促進(代謝が整い、痩せやすくなる)
ノーベル賞を受賞した大隅良典博士のオートファジー研究でも、断食によって古くなった細胞が分解・再利用され、体の中からリセットされることが分かっています。
この細胞の入れ替えが活発になると、代謝が上がり、老廃物がスムーズに排出されるようになります。

つまり、細胞レベルで若返りながら、痩せやすい体質に整うというわけです。
生活習慣病の予防にもつながる(インスリン感受性が改善)
ハーバード大学の研究では、間欠的断食を行うことで血糖値の安定や炎症の軽減が確認されています。
断食によってインスリン抵抗性(=血糖を下げる力が鈍くなる状態)が改善されるため、脂肪が溜まりにくくなり、エネルギーが効率的に使われる体になります。
これは糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病予防につながるだけでなく、太りにくく・疲れにくい体づくりにも効果的です。
これらの研究から、16時間ダイエット(16時間断食)とは、単に体重を減らすだけでなく、脳や体の健康、若々しさを保つための強い味方であることがわかります。
16時間ダイエットとは、他のダイエットと何が違う?

16時間断食(インターミッテントファスティング)の効果
16時間ダイエットとは、極端な食事制限をせずに空腹の時間を作るだけで体をリセットし、脂肪燃焼・腸内環境・集中力など多方面の健康効果を得られ、他のダイエットとは大きく異なります。
酵素ジュース断食との違い
酵素ジュース断食は固形物を摂らず、ジュースだけで数日間過ごすため、体内をリセットする効果はありますが、その間に減った体重は元の食生活に戻るとリバウンドしやすいです。
一方、16時間断食は通常の食事を摂りながら空腹の時間を作ることで、無理なく脂肪燃焼や代謝改善を促せます。栄養もきちんと摂れるので、リスクが少なく続けやすいのも嬉しいポイントです。
カロリー制限・糖質制限との違い
カロリー制限や糖質制限は、食べる量や種類を常に意識する必要があり、ときにはガマンが必要なことも。
でも、16時間断食はいつ食べるかにフォーカスするため、食べる内容を極端に制限せずに代謝を整えられます。
運動でのダイエットとの違い
運動は脂肪燃焼や筋肉量アップに有効ですが、毎日継続するのはハードルが高い場合もあります。
16時間断食は運動なしでも代謝が整い、脂肪燃焼をサポートできるので、運動が苦手な人でも取り入れやすいです。

ダイエット=忍耐や頑張りが必要というイメージが強いですが、そうではなく自然に毎日の習慣に馴染むところが16時間断食の革新的なところです。
断食の意味・由来・歴史(なぜ断食するのか)

断食とは、一定の時間や期間、食事を控えることで体と心をリセットする習慣です。
英語ではfastingと呼ばれ、その語源は古英語のfæstan(食事を断つ)に由来します。
ここからbreakfast(ブレイクファースト)=断食を破る食事という言葉も生まれました。
つまり、朝ごはんは夜間の空腹時間(断食)を終えて最初に食べる食事という意味なのです。
現代で注目されている16時間断食(16時間ダイエット)とは、この伝統的な考え方をベースにした間欠的断食の一つです。
「16時間食べない」「16時間絶食」といった空腹時間をつくるだけで、代謝を整え、健康や美容の向上が期待できます。
断食の歴史的背景
断食は、じつは古代文明の時代から行われていました。
古代ギリシャでは、医師ヒポクラテスが食べ過ぎは病のもとと述べ、断食を治療に活用していました。
インドのアーユルヴェーダでも、断食は消化力を整える浄化法として重視されています。
日本でも江戸時代の禅僧が心身を整えるために断食を行い、明治以降は絶食療法として医療的にも研究が進められました。
つまり断食は、食べないこと=不健康ではなく食べない時間があること=健康を支えるリズムという考え方から始まっています。
断食の宗教的背景

断食は、宗教の世界でも精神を清め、感謝を取り戻す行為として大切にされてきました。
| イスラム教 | ラマダン(月の断食)では日の出から日没まで飲食を断つことで、感謝と節制の心を育てます。 |
| キリスト教 | 断食は祈りや反省とともに行うことで、心を神に近づける手段とされています。 |
| 仏教 | 修行の一環として、煩悩を鎮め、心身の浄化を目的に行われてきました。 |
これらの宗教では現在も断食が行われています。
このように、断食は「食べないこと」そのものが目的ではなく、心身を整え、より良い生き方をするための手段として世界中で受け継がれてきたのです。
現代に受け継がれる間欠的断食
現代の16時間断食(16時間ダイエット)とは、こうした長い歴史や宗教的背景の中から、無理せず健康を維持する方法として生まれた新しい形の断食です。
断食は、古代から続く心と体を整える知恵。
その考えを現代のライフスタイルに合わせたのが16時間ダイエット(16時間断食)です。
無理なく続けられる間欠的断食として、今も多くの人々に支持されています。

日本では実践している人はまだ少ないですが、世界的には16時間断食が最も一般的で人気のある断食方法です。
ハリウッド俳優やセレブ(ヒュー・ジャックマン、ジェニファー・アニストンなど)も実践していることから、米国では最もポピュラーな断食法とされています。
断食の種類をわかりやすく解説!

16時間断食以外にも、断食方法はいくつかあり、目的やライフスタイルによって選び方が変わります。
ここでは、そんな断食の種類をわかりやすくまとめました。
間欠的断食の種類
間欠的断食は、日常の中で無理なく続けられる健康習慣です。
16時間断食も、この間欠的断食にあたります。
体を一時的にリセットするのではなく、代謝を整えて太りにくく疲れにくい体を育てていくのが目的。
毎日コツコツと整えることで、内側からの変化を長くキープできるのが魅力です。
| 方法 | 食べない時間 | 特徴 | 続けやすさ |
|---|---|---|---|
| 16時間断食(16:8) | 16時間 | 最も一般的・習慣化しやすい | ★★★★★ |
| 5:2ダイエット | 週2日だけ摂取カロリーを制限 | 社交的な人に人気 | ★★★☆☆ |
| イート・ストップ・イート | 週1〜2回、24時間断食 | 上級者向け | ★★☆☆☆ |
| オルタネイト断食 | 1日おきに断食 | 効果は高いが継続が難しい | ★★☆☆☆ |
16時間断食とは間欠的断食の中でも、最も続けやすく人気のある断食方法です。
他の断食の種類
間欠的断食以外にも、さまざまなスタイルの断食があります。
日本では酵素ジュースを使った断食が有名ですね。
これらの断食は、デトックスや浄化を目的とした短期的なリセット法です。
| 種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジュースクレンズ | 野菜・果物ジュースのみを摂取 | デトックス・美容目的 |
| ファスティング(完全断食) | 一定期間、固形物を摂らない | デトックス効果が高いが専門サポート推奨 |
| 半断食 | 少量のスープや具なし味噌汁などで行う | 初心者向け |
| 宗教的断食 | 精神統一・祈りの一環として行う | メンタルデトックスに効果的 |
分かりやすくまとめると、このようなイメージです。
間欠的断食メンテナンス&アップデート(整える・育てる)
その他の断食デトックス(掃除)
16時間ダイエット(16時間断食)の実践方法

16時間断食(16時間ダイエット)の基本はシンプルです。
16時間の空腹時間を作る、残りの8時間で食事をとるこれだけです。
- 空腹の時間を守るだけでOK
- 食事内容は制限しなくてよい(普段通りの食事でOK)
- 運動は必須ではない
詳しいやり方やコツは、別記事でわかりやすくまとめていますので、こちらをご覧ください。
16時間ダイエット(16時間断食)はどんな効果がある?

16時間絶食を行うことで、脂肪燃焼や血糖値の安定、腸内環境の改善、集中力UPなど、さまざまな健康効果が期待できます。
- ダイエット効果脂肪をエネルギーに変えやすくなり、体がスリムになりやすい。
- 美肌効果古い細胞が分解・再利用され、肌のターンオーバーが整う。
- 腸内環境の改善消化に使うエネルギーを抑え、腸が休まりやすい。
- 集中力アップ血糖値の乱高下が減り、脳がクリアになる。

たった16時間食べない時間をつくるだけで、たくさんの効果があるのは驚きです。
古代の人たちがこれらの効果を知っていたかどうかは分かりませんが、長い歴史の中であらゆる宗教に取り入れられてきたことを考えると、もしかすると何かを感じ取って実践していたのかもしれません。
現代では、目に見えない力はスピリチュアルとされ、怪しいイメージを持たれがちですが、現代科学によって断食の効果が実証され、改めて注目が集まっています。
16時間ダイエット(16時間断食)の詳しい効果ついては、こちらの記事で詳しく解説しています。
16時間ダイエット(16時間断食)とは、心と体の軽やか習慣

16時間断食とは、1日のうち16時間の空腹時間を作るだけで、代謝を整え、脂肪を燃やしやすくする健康法です。
元々はダイエットとして行われていたものではありませんが、脂肪燃焼効果があり痩せる人も続出していることから、16時間ダイエットとも言われるようになりました。
無理な食事制限や特別な道具もいらず、日常生活に取り入れやすいのも魅力のひとつ。

長い歴史や宗教の中でも実践されてきた習慣を、今こそ自分の体で体感してみませんか?
今日から、空腹の時間を味方につけて、心も体も軽やかにスタートしましょう。
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この記事の執筆者 / 著者
YUCA ファスティングディレクター
エステティシャンを経て、ファスティングサポーターへ。『心身ともに健康で美しく』をテーマに活動しています。海外のナチュラル製品を取り扱ったオンラインセレクトショップも運営。

