16時間断食は高血圧・糖尿病の人でも安全?注意点と実践のポイント


16時間断食って、高血圧の人や糖尿病の人でもやっていいの…?
健康のために何かを変えたい気持ちと、もし体に負担がかかったらどうしようという怖さの間で揺れていませんか。
実は16時間断食は、やり方さえ間違えなければ、体を軽く整えたり、血圧・血糖を安定させるサポートになることもあります。
ただし、自己判断で行うと逆に体調不良になりかねないので、注意が必要です。
この記事では、高血圧・糖尿病の人が16時間断食を安全に取り入れるためのポイントを、やさしく丁寧に解説します。

16時間断食のメリットとリスクを知り、安全に取り組んでくださいね。
高血圧や糖尿病の人は16時間断食できる?
高血圧や糖尿病の人でも、正しく行えば16時間断食は可能です。
ただし、健康な人よりも体への影響が大きい場合があるため、必ず医師や専門家と相談しながら慎重に進める必要があります。
研究では、16時間断食のような「間欠的ファスティング」が
- 血圧の軽い改善
- 血糖コントロールの向上
につながる可能性があると言われています。
しかし同時に、糖尿病の方は
- 血糖値が下がりすぎる(低血糖)
- 体調が急に変わる
といったリスクも指摘されています。
とくに薬を使っている人は、断食と薬の作用が重なって体調を崩すケースもあるため注意が必要です。
高血圧の人の16時間断食のメリットとリスク

高血圧の人にとって16時間断食は、正しく行えばメリットが期待できる一方、注意すべきリスクもある方法です。
まず、いくつかの研究で「間欠的ファスティング(16時間断食を含む)」が、下記のような良い影響を与える可能性が示されています。
- 血圧の軽い改善
- 体重の適正化
- インスリン感受性の向上
とくに、体重が気になっている高血圧の人では、体脂肪の減少 → 血圧が下がりやすくなるという流れが起きることもあり、メリットが期待できます。
しかし一方で、下記のようなリスクも無視できません。
- 食事時間が変わることで薬を飲むタイミングが合わなくなる
- 空腹時に血圧が上下しやすくなる
- 急に断食を始めるとめまいやだるさが出ることもある
特に降圧薬を使っている人は、食事のリズムの変化が薬の効き方に影響することがあるため、慎重に進める必要があります。
| 項目 | メリット | リスク |
|---|---|---|
| 血圧への影響 | 体重減少により血圧が下がりやすい | 空腹時に血圧が乱れやすい |
| お薬との関係 | 食事改善で薬の量が将来的に減る可能性 | 食事時間と薬のタイミングがずれる |
| 日常生活 | 食べ過ぎ防止・胃腸が軽くなる | 急に始めるとめまいやだるさが出やすい |
16時間断食は、高血圧の人にとって正しく行えば前向きな変化をもたらす可能性のある方法です。
ただし、自己判断で急に始めると体調が大きく揺れやすいため、この3つがとても大切です。
- まずは医師や専門家に相談する
- ゆるく短時間から始める
- 体調変化を細かくチェックする
高血圧の人が16時間断食で注意するポイントと安全に続けるコツ

高血圧の人が16時間断食をする場合は、急な血圧の変動に気をつけながら、ゆっくり始めましょう。
高血圧の体は、食事のリズムが変わると血圧が上下しやすい特徴があります。
特に断食で、下記のような変化が起こり、めまい・頭痛・だるさが出る場合があります。
- 血糖値が下がる
- 水分・電解質が不足する
- 朝の血圧が上昇しやすい
高血圧の人が16時間断食を安全に続けるコツを表にまとめました。
| コツ | なぜ必要? | やること |
|---|---|---|
| 14時間から始める | 朝は血圧が上がりやすいため | まず「夜20時〜朝10時」などで軽く挑戦 |
| 水分+少量の塩分をしっかり | 脱水は血圧上昇につながる | 常温の水・味噌汁・梅干しなど |
| 薬のタイミングは変えない | 血圧薬は毎日のリズムが超重要 | 断食に合わせて薬の時間を動かさない |
| 立ちくらみは黄色信号 | 低血糖や血圧変動の可能性 | 座る→軽く食べる→無理せず中止 |
| タンパク質・野菜をしっかり | 食後血糖値の乱高下を防ぐ | 1食でバランスよく“定食型”にする |
このように、高血圧の人でも正しいステップで進めれば、16時間断食は安全に取り入れられます。

あなたのペースで、やさしく整えていきましょうね。
糖尿尿の人の16時間断食のメリットとリスク

糖尿病の人でも、医師や専門家と相談しながら正しく行えば、16時間断食はメリットになる可能性があります。
ただし、リスクをしっかり理解して慎重に進める必要がある、というのが現状の結論です。
最近の臨床研究では、以下のような結果が報告されています。
16時間断食など時間制限食を続けた人は、空腹時血糖や HbA1c(※長期の血糖コントロール指標)が改善するケースがある。
同時に 体重・ウエスト周囲径が減少し、これはインスリン抵抗性の改善・代謝改善に繋がる可能性がある。
また、この研究では深刻な低血糖や安全性に関する重大な副作用は報告されておらず、適切な管理下では比較的安全に実施可能という結果も示されています。
つまり、糖尿病の人にとって、16時間断食は血糖コントロールを整えるひとつの手段になりうるというデータが存在します。
| 項目 | メリット | リスク |
|---|---|---|
| 血糖コントロール | 空腹時血糖・HbA1cが改善される可能性 | 断食中や食後に低血糖または血糖の乱高下のおそれ |
| 体重・脂肪減少 | 体重・お腹まわりが減ることでインスリンの効きが良くなる | 急激な体重減少で体に負担、栄養不足の可能性 |
| 生活のしやすさ | 食事の時間を絞るだけで習慣化しやすい | 空腹によるストレス、過食のリスク |
| 薬との相性 | 薬の量が減る可能性 | 薬のタイミングがずれて安全性に影響することも |
糖尿病を抱えていても、16時間断食はただのダイエットではなく、血糖コントロールを整える生活習慣のひとつになり得ます。
しかし、誰もに万能ではなく、「薬の有無」「病歴」「生活リズム」などを医師や専門家とよく確認したうえで、慎重に取り入れましょう。
糖尿病の人が16時間断食で注意するポイントと安全に続けるコツ

糖尿病の人が16時間断食を取り入れる際は、自己判断で始めるのはNGです。
普通の人よりも低血糖と血糖の乱高下に注意が必要なので、必ず「見守ってくれる人(医師や栄養の専門家)」と一緒に進めることが大切です。
糖尿病の人は、特に次の3つに気をつけましょう。
① 低血糖のサインに敏感になる
急な冷汗・ふらつき・強い空腹感はサインです。
② 薬の時間と断食時間が合っているか必ずチェック
とくに、メトホルミン以外の薬(SU薬など)やインスリン使用者は注意。
③ 断食明けのドカ食いを避ける
血糖が急上昇してしまうため、むしろ逆効果。
糖尿病の人が16時間断食を安全に実践するコツを表にまとめました。
| テーマ | コツ |
|---|---|
| 断食を始める前 | 医師・専門家へ相談。薬の量やタイミングも一緒に確認。 |
| 断食の時間 | いきなり16時間にせず、最初は12時間→14時間→16時間とゆっくり増やす。 |
| 水分補給 | 水・お茶などカロリーゼロの飲み物はしっかり。脱水は血糖の乱れにつながる。 |
| 食事内容 | 断食明けは、いきなり糖質を多くしない。たんぱく質+野菜からゆっくり。 |
| 血糖チェック | 朝・夜だけでなく、断食明けの食後もチェックしてみると安心。 |
糖尿病がある方が自己判断で16時間断食を取り入れると、逆に体調を崩しかねないので、必ずサポート付きで進めることが安心につながります。
糖尿病や高血圧の人はサポートを受けながら実践しよう
16時間断食は、高血圧の人や糖尿病の人でも正しく取り入れればメリットがあります。
ただし、血糖値の急な変動や脱水など、体に負担が出るケースもあるためいつもより体の声を丁寧に聞くことが何より大切です。
実践する際には、医師や専門家のサポートを受けながら安全に行ってください。
もし不安がある時は、断食にこだわらず、食事のバランス見直し・軽い運動・腸内環境を整えるなど、違う手段も考えてみましょう。

無理なく心地よく続けられる方法で、あなたの大事な体を守ってあげてください。

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この記事の執筆者 / 著者
YUCA ファスティングディレクター
エステティシャンを経て、ファスティングサポーターへ。『心身ともに健康で美しく』をテーマに活動しています。海外のナチュラル製品を取り扱ったオンラインセレクトショップも運営。







