断食で若返る?16時間断食がアンチエイジング・炎症・寿命に注目される理由

断食で若返る?16時間断食がアンチエイジング・炎症・寿命に注目される理由
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悩む人

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断食で若返りが期待できるって本当?アンチエイジングに良いとか噂を聞いたけど…。

断食と言っても、16時間断食、5:2ダイエット、ジュースクレンズなど種類は様々。

YUCA

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ここでは、断食の中でもアンチエイジングとの関連が特に深いと考えられている「16時間断食」にしぼってお話しします。

このこでは、断食の中でもアンチエイジングとの関連が特に深いと考えられている「16時間断食」にしぼってお話しします。

理由は、若返り・脳・免疫・炎症・寿命といった老化に関わる仕組みが、毎日の生活リズムの中で無理なく整いやすいのが16時間断食だからです。

長期間の断食や極端な制限ではなく、体が本来もっている回復スイッチが入りやすい時間帯を活かす。
それが、今16時間断食がアンチエイジング分野で注目されている理由です。

この記事では、16時間断食がなぜ若返りにつながるのか?脳や免疫、炎症とどう関係しているのか?を、できるだけやさしく解説していきます。

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16時間断食で若返る?アンチエイジングで大注目の理由

16時間断食で若返る?アンチエイジングで大注目の理由

16時間断食が若返りに役立つのは、体の中の古くなった細胞を掃除して、新しい細胞に入れ替えるスイッチが入るからです。

理由① 体の「お掃除機能」が動き出す

私たちの体には、壊れた細胞・サビついた細胞を片づけるオートファジー(自食作用)という仕組みがあります。

でもこの機能、食べ続けていると、ほとんど働きません。

16時間ほど食べない時間ができると、体は「今は修理と掃除の時間だな」と判断してこのお掃除機能をフル稼働させます。

体の中が一度リセットされることで、細胞は本来の元気を取り戻しやすくなります。
これが、16時間断食が「若返りにつながる」と言われる理由です。

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理由② 炎症が静まり、老化スピードが落ちる

老化を早める大きな原因は、体の中で起き続ける小さな炎症です。

断食によって、血糖値が安定しインスリンが出すぎなくなり、内臓が休めると体の中の火事(炎症)が鎮まりやすくなります。

炎症が減る
= 肌・血管・脳・腸が傷みにくくなる
= 老けにくい体になる、というわけです。

理由③ 細胞が「省エネ・長持ちモード」に切り替わる

食べすぎの状態は、体にとっていつもフル稼働で働かされている状態。

断食をすると、体は無駄な働きをやめて、修復とメンテナンスを優先するようになります。
いわば細胞が長持ちモードに入るイメージです。

この状態は、寿命が延びた動物実験でも確認されています。

細胞を酷使せず、丁寧に使う時間をつくることで、結果的に「老けにくく、長く元気でいられる体」に近づいていく。
それが、16時間断食が若返りに役立つと考えられている理由です。

16時間断食で若返りが期待できると言われる理由をまとめると、古い細胞を片づけ、炎症を静め、細胞を長持ちさせる仕組みが動くから。

「無理に若返ろうとする」のではなく、体が本来もっている若返りの力を、ちゃんと使える状態に戻す。
それが、断食のアンチエイジング効果です。

慢性炎症が老化を進める理由と断食の役割

体の中で起き続ける小さな炎症(慢性炎症)は、老化を早めます。
そして16時間断食は、その炎症を静める休憩時間を体に与える方法です。

炎症は本来、ケガや病気を治すための大切な反応です。
でも、食べすぎ・間食・夜遅い食事が続くと、体はずっと消化と処理で働きっぱなしになります。

すると体の中で、こんなことが起きます。

  • 血糖値が上がりやすくなる
  • 内臓が休めず、修復が追いつかない
  • 体に「弱い火」がずっとついた状態になる

この消えない弱い火=慢性炎症が、

  • シワ・たるみ
  • 疲れが取れない
  • 太りやすい
  • 病気になりやすい

といった老化サインを早めてしまうのです。

食べ続けている状態断食時間がある状態
消化が最優先修復・掃除が進む
炎症が起きやすい炎症が落ち着く
体が休めない細胞が回復する

研究でも、食事の間隔を空けることで炎症マーカーが低下することが報告されています。
つまり、断食は炎症を消すスイッチを入れる時間なんです。

老化の正体は年齢だけではなく、体の中でくすぶり続ける小さな炎症

16時間断食は、がんばって若返ろうとする方法ではなく、体が本来の回復力を取り戻すための静かな時間です。

YUCA

YUCA

無理せず体を休ませてあげることが、いちばん自然なアンチエイジングなんですね。

脳が冴える理由|16時間断食で起きる脳内リセット

脳が冴える理由|16時間断食で起きる脳内リセット

16時間断食をすると、脳は集中力や思考のキレが戻りやすくなります。
これは気合いの問題ではなく、脳の仕組みそのものが変わるからです。

断食中、脳の中では主に3つの変化が起きます。

① 脳のエネルギー源が変わる

食べない時間が続くと、体はブドウ糖 → ケトン体という燃料に切り替わります。
ケトン体は、エネルギー効率が良い脳の炎症を起こしにくいと言われており、脳がスッと冴えやすくなります。

実際に、断食や軽いケトーシス状態で集中力・認知機能が改善したという研究報告もあります。

② 脳の「お掃除機能」が働く

空腹時間が一定以上続くと、オートファジーという仕組みが活性化します。
これは、壊れた細胞・使い古した部品を分解して再利用する体と脳のリセット機能。

脳の中のゴミが減ることで、ぼーっとする考えがまとまらない同じことで悩み続ける
といった状態から抜けやすくなります。

③ 脳を育てるホルモンが増える

断食中はBDNF(脳由来神経栄養因子)という、脳を若く保つホルモンが増えることがわかっています。

BDNFが増えると、記憶力学習力気持ちの安定に良い影響があります。

脳を「スマホ」に例えると、

食べ続けている状態は→アプリを開きっぱなしで動きが重い状態
断食は→一度電源を落として、不要なアプリを消し、再起動する感じ

だから「急に頭がスッキリした」「考えがシンプルになる」と感じる人が多いのです。

まとめると、断食で脳が冴えるのは、エネルギーが効率化され、脳の掃除が進み脳を育てるホルモンが増えるから。

がんばって何かを足すのではなく、いったん食べない時間をつくることが、脳のリセットになる。

忙しい現代人ほど、「何かしなきゃ」より「休ませる」選択が、いちばん賢い脳ケアなのかもしれません。

免疫力は上がる?16時間断食と体の守る力の関係

免疫力は上がる?16時間断食と体の守る力の関係

短時間の断食(16時間断食)は、体の「守る力=免疫」を整える手助けになります。
強くするというより、本来の働きに戻すイメージです。

私たちの免疫は、実は働きすぎても・働かなさすぎても不調になります。

食べ続けている状態が長いと、体はずっと消化に追われ、免疫に関わる細胞が休めない状態になります。

16時間断食で食事をお休みすると、体の中ではこんな変化が起きます。

  • 消化が止まり、体の修復モードに切り替わる
  • 腸内環境が整いやすくなる(免疫細胞の約7割は腸に集中)
  • 余分な炎症が落ち着きやすくなる

実際に、断食やカロリー制限が免疫細胞の再生や機能改善に関わることは、動物実験や人を対象にした研究でも報告されています。(特に「炎症を下げる」「免疫のバランスを整える」という点)

免疫は、家を守る警備システムのようなもの。
ずっと非常ベルが鳴りっぱなしだと、本当に危険なときにうまく反応できませんよね。

断食は、いったん電源を切って、点検・メンテナンスをする時間。

だからこそ、

  • 過剰に反応しにくく
  • 必要なときにちゃんと働ける

そんな免疫に戻りやすくなるのです。

断食中に起きること免疫への影響
消化を休ませる体の修復が進む
腸内環境が整う免疫バランスが安定
炎症が落ち着く不調が出にくくなる

16時間断食は、免疫を鍛えるのではなく整える習慣
がんばらせすぎていた体に、「ちゃんと休んでいいよ」と伝える時間です。

YUCA

YUCA

体を守る力は、無理をさせたときではなく、休ませたときに育つものです。

16時間断食は寿命に影響する?最新研究の考え方

16時間断食は寿命に影響する?最新研究の考え方

16時間断食は、寿命そのものを伸ばす魔法ではありません。

でも、老けにくく、病気になりにくい体の土台を整えることで、健康に生きられる時間を伸ばす可能性があると考えられています。

ポイントは長生きよりも元気でいられる時間(健康寿命)です。

研究の世界では、

  • 食べる時間を制限する
  • 食べすぎない

この2つが共通して、老化スピードをゆるめることが分かってきています。

特に16時間断食では、体の中でこんな変化が起きます。

① 細胞のお掃除(オートファジー)が働く
→ 古くなった細胞を片づけ、トラブルをためにくくなる

② 炎症が起きにくくなる
→ 老化や生活習慣病の原因になる「くすぶる火事」が減る

③ 血糖値・インスリンが安定しやすい
→ 血管・脳・内臓が長持ちしやすくなる

動物実験では、食べる量や時間をコントロールしたグループのほうが、病気が少なく長生きしたという結果が多く報告されています。

人間ではまだ研究途中ですが、生活習慣病を防ぐ → 結果的に寿命に影響するという流れが現実的な考え方です。

16時間断食は、寿命を無理に伸ばす方法ではありません。

でも、

  • 炎症を減らし
  • 細胞をいたわり
  • 病気になりにくい体をつくる

ことで、元気でいられる時間を伸ばす可能性がある食習慣です。

がんばって長生きするのではなく、自然に、心地よく、老けにくく生きる。
そのための体の使い方を思い出させてくれるのが、16時間断食なのだと思います。

16時間断食は「若返りの土台」を整える習慣

16時間断食は「若返りの土台」を整える習慣

16時間断食は、美容整形のように見た目を一気に若返らせる方法ではありません。

けれど、体の中の修復・回復スイッチを入れ、脳・免疫・炎症といった若さに関わる土台を整えてくれる、とても理にかなった習慣です。

食べ続けて疲れた体をいったん休ませることで、本来あなたが持っている「整う力」「回復する力」が静かに働き出します。

大切なのは、完璧にやろうとしないこと。
まずは夜の間、少しだけ体に余白をあげることからで十分です。

今日の小さな選択が、半年後・一年後の軽やかなあなたにつながっていきます。

YUCA

YUCA

アンチエイジングや若返りのサポートをしてくれる断食を習慣化してみてはいかがですか?

この記事の執筆者 / 著者

YUCA

YUCA ファスティングディレクター

エステティシャンを経て、ファスティングサポーター​へ。『心身ともに健康で美しく』をテーマに活動して​います。海外のナチュラル製品を取り扱ったオンライ​ンセレクトショップも運営。 

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