アスリートは16時間断食しても大丈夫?パフォーマンスへの影響や実践のコツ


16時間断食って、アスリートでも取り入れて大丈夫なのかな…?
そんな不安、感じたことはありませんか?
筋トレやランニングで体を動かしていると、空腹でパフォーマンスが落ちそうで怖いですよね。
でも実は、正しい時間帯と食事の工夫で、体もパフォーマンスも整えながら断食は可能です。
この記事では、アスリート向けに16時間断食と運動の両立のコツを解説します。
- 16時間断食がパフォーマンスにプラスになる場面・マイナスになる場面
- 朝練・夕練に合わせた「食べる8時間」の置き方
- 練習日・試合日・休養日で断食の長さを変える目安
- 8時間で必要な量を食べきる献立例と、水分・塩分のとり方
- 断食をお休みしたい体のサイン
これまで150件以上のご相談を受けてきたファスティングディレクターの私が、運動する人ならではのポイントにしぼってお伝えします。

無理なく体も心も整え、理想のパフォーマンスを引き出す方法を知りたいあなたへ。
- 1. アスリートは16時間断食しても大丈夫?
- 2. パフォーマンスへの影響は?科学的根拠
- 3. アスリートの16時間断食は「練習の時間」から8時間を決める
- 4. アスリート向け!断食中の運動のコツ
- 4-1. 練習前の食事から何時間あける?補食の目安
- 4-2. アスリートが16時間断食を行うメリット
- 4-3. アスリートが16時間断食で気をつけるべきこと
- 4-4. アスリートが16時間断食をお休みしたい体のサイン
- 4-5. 断食と運動・筋トレを両立させるコツ
- 4-6. 競技パフォーマンスを落とさない断食の取り入れ方
- 4-7. アスリートが断食中にとりたい栄養
- 4-8. 16時間断食をアスリートが無理なく続けるには
- 4-9. いきなり16時間にしない|慣らし方と戻し方
- 4-10. 競技別に見る、16時間断食の向き・不向き
- 4-11. 断食中のコンディション管理のポイント
- 4-12. 一般のトレーニーが断食を取り入れるときは
- 5. 8時間で食べきる!アスリートの16時間断食の食事
- 6. 市民ランナー・ジム通いの16時間断食|運動する人によくある例
- 7. アスリートの16時間断食に関するよくある質問
- 8. 16時間断食は使いこなせばアスリートの力になる
アスリートは16時間断食しても大丈夫?

アスリートでも16時間断食はできます。
ただし、やり方を間違えるとエネルギー不足になりやすいので、一般の人より注意が必要です。

一般の人より注意が必要って、アスリートは何が違うの?
アスリートは、一般の人に比べて 筋肉を動かすためのエネルギー(糖・脂肪)や、筋肉を修復するための栄養 が多く必要だからです。
特に、高強度のトレーニングや長時間の練習をしている場合、通常よりもエネルギー消費が大きくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エネルギー量 | 消費が大きく、断食時間が長すぎると不足しやすい |
| 筋肉の回復 | タンパク質の摂取タイミングが遅れると回復が遅れる |
| トレーニング時間 | 練習前にエネルギーがないとパフォーマンスが低下 |
| ホルモンバランス | 過度な空腹はストレスホルモンが増える可能性 |
また、スポーツ栄養学でも「長時間の空腹は持久力の低下につながる」と指摘されています。
アスリートが16時間断食をするときに大事なのは、次の2つです。
- 自分のトレーニング量に合わせて、食べる時間の工夫をすること
- 断食中でも、必要な栄養はしっかり満たすこと
自分の体に合った方法で続ければ、「軽やかで動ける体」をつくることができますよ。
栄養については、すでに管理されていると思いますが、下記の記事にくわしく書いています。
16時間断食が向いているアスリート・控えたいアスリート
結論から言うと、16時間断食は体づくりの時期にいて、食事をしっかりとれる人に向いています。
反対に、エネルギーを最大限に使う時期の人や、体がまだ育っている途中の人は控えてください。
- オフシーズンや調整期で、練習量が落ち着いている
- 体脂肪を少し絞りたい市民ランナー・ジム通いの人
- 練習後のお菓子や夜食が習慣になっている
- 8時間の中で、3食分をしっかり食べられる
- 試合期・増量期で、エネルギーを最大限に使いたい
- 成長期の中学生・高校生(部活をしている子どもも含む)
- すでに痩せ型、または体重が落ち続けている
- 月経が乱れている・止まっている
- 摂食障害の経験がある
- 持病で通院中・薬を飲んでいる(主治医に相談)
とくに、部活をがんばる中学生・高校生は、16時間断食をしないでください。
練習の分とは別に、成長に使うエネルギーが必要だからです。くわしくは学生の16時間断食の記事にまとめています。
パフォーマンスへの影響は?科学的根拠

16時間断食は、アスリートのパフォーマンスに プラスにもマイナスにもなる と言われています。
大事なのは、運動の強度・タイミング・栄養補給の工夫です。
- プラスに働きやすい:体脂肪・体重の管理、軽い運動、オフシーズン
- マイナスに働きやすい:空腹での高強度・長時間の練習、試合期
スポーツ科学の研究では、空腹での長時間運動は下記が報告されています。
- 持久力が落ちやすい
- 筋力が出にくい
- 集中力が低下することがある
一方で、軽い運動では、
- 脂肪燃焼が高まる
- インスリン感度が上がる
- 体重管理に効果的
というプラスのデータもあります。
| 研究結果 | 何がわかる? |
|---|---|
| 空腹状態の高強度トレーニングはパフォーマンスが落ちる傾向 | アスリートは要注意 |
| 適度な断食は体重管理や代謝アップに役立つ | 試合期でなければ取り入れやすい |
| 食事のタイミングが遅れると筋肉の回復が遅れる | 栄養の摂取タイミングが重要 |
つまり、科学的にも正しい使い方ならメリット、間違えるとデメリットということなんです。
16時間断食の終わりごろに激しい練習がつらくなる理由
理由は、激しい運動の燃料になる糖が、16時間断食の終わりごろには少なくなっているからです。
体は、食事でとった糖を「グリコーゲン(糖の貯金)」として、肝臓や筋肉にためています。
de Cabo R, Mattson MP. Effects of Intermittent Fasting on Health, Aging, and Disease. N Engl J Med 2019(要約)食事を10〜14時間以上とらないと、肝臓のグリコーゲンが減り、体はエネルギー源を脂肪酸とケトン体(脂肪から作られるエネルギー)へ切り替えていく。
つまり、ウォーキングやヨガのような軽い運動なら、脂肪を燃料にして続けられます。
一方で、ダッシュ・インターバル走・重い重量の筋トレは、糖をたくさん使う運動。
糖の貯金が少ない状態で行うと、力が出ない・足が止まる・ふらつく、といったことが起きやすくなります。
軽い運動は断食中でもOK、強い練習は食事をとってから。これが、アスリートが16時間断食を取り入れるときの基本です。
実際に16時間断食を取り入れているアスリートもいる
NBA選手ルカ・ドンチッチは、オフシーズンに8:30 PM ~ 翌日正午(16時間断食)を実践しているそうです。
運動後の炎症を軽減するために断食を取り入れているようです。

ここで注目したいのは、「オフシーズンに」取り入れているところ。
試合が続く時期ではなく、体づくりの時期に使う。この記事でいちばんお伝えしたいポイントでもあるんです。
また、Reddit(アメリカ発祥の掲示板型SNS)などのコミュニティでも、体験談が共有されています。
「運動時に16/8(断食16時間+食事8時間)をやっている」という声も。
「断食中の練習でエネルギーを脂肪から使えている」「集中力やパフォーマンスが上がった」という体験談もあります。
引用元:RedditIF(断食)を始めて(20/4)以来、一日の断食時間帯にプレーしていても、あらゆるスポーツで調子が良いことに気づきました。
脂肪を燃料として燃やしている時は、まるで無限に続くかのように感じる持久力だけでなく、スキルの一貫性と洗練度が格段に向上しました。
例えば、コーディネーション能力が向上し、試合への集中力も向上しているように感じます。
チームメイトや友人から、最近調子が良いとよく言われます。
本当に久しぶりに最高のプレーができています。
これは個人の体験談であり、必ず全員に当てはまるわけではないですが、参考にはなりますね。
アスリートの16時間断食は「練習の時間」から8時間を決める
結論から言うと、食べる8時間は、強い練習がその中に入るように置くのが正解です。
練習の前に食べてエネルギーを入れ、練習の後にも食べて回復させる。この「前と後」の両方が8時間に入る形が理想です。

朝練がある日と夕方に練習する日で、食べる時間は変えたほうがいいの?

はい、練習の時間に合わせて動かして大丈夫ですよ。
毎日同じ時刻にそろえることより、練習の前後に食べられることを優先してくださいね。
一般的な時間の決め方は16時間断食のスケジュール例の記事にまとめています。ここでは、練習がある人向けの組み方を紹介します。
朝練がある人は「朝〜昼過ぎ」の8時間
朝に練習する人は、朝6時半ごろから14時半ごろまでを食べる時間にすると、練習の前後に食べられます。
夕方からは断食の時間なので、夜にお腹がすきやすいのが悩みどころ。14時半までの4回の食事で、しっかり食べきっておきましょう。
| 時刻 | すること | ポイント |
|---|---|---|
| 6:30 | 補食(バナナ・おにぎり1個など) | 軽めに。ここから8時間がスタート |
| 7:00〜8:00 | 朝練 | 水分をこまめに |
| 8:30 | 朝食 | ごはん・卵・魚・汁物などでしっかり |
| 12:00 | 昼食 | 主食とおかずをしっかり |
| 14:30 | 軽めの食事・補食で締める | ここから翌朝6:30まで断食 |
夜に家族と食卓を囲む人や、夕方まで仕事がある人には、続けにくい形かもしれません。
その場合は、朝練の日だけ断食を12〜14時間にゆるめても大丈夫です。
夕方に練習する人は「昼〜夜」の8時間
学校や仕事のあとに練習する人は、11時ごろから19時ごろまでを食べる時間にすると組みやすくなります。
ポイントは、練習の1〜2時間前に補食を入れること。昼食から練習まで時間があくと、練習中にエネルギーが足りなくなるからです。
| 時刻 | すること | ポイント |
|---|---|---|
| 11:00 | 昼食(1食目) | ごはん・肉や魚・野菜をしっかり |
| 15:00 | 補食 | おにぎり・バナナ・ヨーグルトなど |
| 16:30〜18:00 | 練習 | 水分をこまめに。汗の多い日は塩分も |
| 18:15 | 夕食 | 練習後すぐ。たんぱく質と炭水化物をセットで |
| 19:00 | 食べ終わり | ここから翌日11:00まで断食 |
練習が20時以降に終わる人は、練習後に食べると、翌日の昼まで16時間あけるのがむずかしくなります。
そんな日は16時間にこだわらず、14時間にするか、断食をお休みしてください。
練習日・試合日・休養日で断食の長さを変える
アスリートが16時間断食を続けるなら、毎日同じ長さにしないことも大切です。
練習の強さや試合の予定に合わせて、断食の長さを変えましょう。目安は次のとおり。
| 日の種類 | 断食の長さの目安 | 食べ方のポイント |
|---|---|---|
| 休養日 | 16時間でOK | 食べすぎず、たんぱく質はいつもどおり |
| 軽い練習の日(ジョグ・技術練習) | 14〜16時間 | 練習は食事の時間内に |
| ハードな練習の日・1日2回練習の日 | 12時間まで(お休みしてもよい) | 練習の前後にしっかり食べる |
| 試合の前日・当日 | 断食しない | いつもの食事と補食でエネルギーを入れる |
| 試合の翌日 | 12〜14時間 | 回復を優先し、量を戻してから延ばす |
1週間の中で「断食する日」と「しない日」を分けて考えると、ぐっと続けやすくなります。
週末に試合がある人の1週間の例
- 月:休養日 → 16時間
- 火・水:ふだんの練習 → 14〜16時間
- 木:ハードな練習 → 12時間(またはお休み)
- 金:試合の前日・軽い調整 → 断食しない
- 土:試合 → 断食しない
- 日:試合の翌日 → 12〜14時間
断食しない日があっても、失敗ではありません。練習と試合を優先して長さを動かせる人ほど、無理なく続けられます。
アスリート向け!断食中の運動のコツ

アスリートは、運動するタイミングと食事のタイミングを工夫することが大切です。
| 運動の種類 | 16時間断食のコツ |
|---|---|
| 軽めの運動(ウォーキング・ストレッチ・ヨガ) | 断食中いつでもOK、水分補給は必須 |
| 中〜高強度の運動(筋トレ・ランニング・チームスポーツ) | 16時間断食中は避け、8時間の食事ウインドウ内か、断食終了直前に軽く補食してから行うと安全 |
こうすると、断食のルールを守りつつ、運動中の安全も確保できます。
中〜高強度の運動は、筋肉やエネルギーを多く使うため、16時間断食中は血糖値が下がっていてエネルギー不足になりやすく、めまいや力が出ないリスクがあります。
そのため、食事ウインドウ内に行うか、断食終了直前に軽く補食してから運動することで、エネルギー不足を防ぎ、安全にパフォーマンスを発揮できますよ。
空腹でも軽めの運動なら問題なし。強めの運動は食後に行うと、パフォーマンスも安全性も両立できます。
練習前の食事から何時間あける?補食の目安
強めの練習は、しっかりした食事から2〜3時間あけてからが目安です。
食べてすぐに激しく動くと、お腹が重くなったり、わき腹が痛くなったりしやすいからです。
時間がないときは、練習の30分〜1時間前に、消化のよい補食を少しだけ入れましょう。
| 練習までの時間 | 食べるもの | 例 |
|---|---|---|
| 2〜3時間前 | ふつうの食事 | ごはん・魚や肉・汁物の定食 |
| 1時間前 | 軽めの補食 | おにぎり1個・カステラ・バナナ |
| 30分前 | すぐエネルギーになるもの | バナナ半分・ゼリー飲料 |
| 練習後 | 食事(遅くとも1時間以内に) | ごはん+たんぱく質のおかず |
補食も、食事の8時間の中でとるのがルールです。8時間の中に練習の前後が入るよう、時間を組んでおきましょう。
アスリートが16時間断食を行うメリット
アスリートにとって16時間断食は、使い方しだいで強い味方になります。
空腹の時間が、体の回復やコンディション調整を助けてくれるからです。
- 体脂肪が落ちやすく、キレのある体に近づく
- 内臓を休ませ、消化の負担を減らせる
- 血糖値が安定し、集中力が保ちやすい
脂肪を絞りつつ、コンディションを整えやすいのが魅力です。
ただし、競技や練習量に合わせた調整は欠かせません。
アスリートが16時間断食で気をつけるべきこと
一方で、アスリートが自己流で断食すると逆効果になることもあります。
エネルギーや栄養が足りないと、パフォーマンスが落ちてしまいます。
- ハードな練習・試合の前は断食を避ける
- たんぱく質をしっかりとり、筋肉を守る
- 脱水に注意し、水分・塩分を十分にとる
- 減量目的でも、極端なカロリー制限はしない
エネルギー切れは、ケガや不調のもとになります。
練習量が多い日は、無理に空腹を続けないことが大切です。
アスリートが16時間断食をお休みしたい体のサイン
次のサインが1つでも出たら、その日は食事をとって、断食をお休みしてください。
- 練習中に強いめまい・ふらつき・動悸がある
- ひどい頭痛や気分の悪さがある
- タイムや挙げられる重さが、1〜2週間続けて落ちている
- 寝つけない・朝起きても疲れが抜けない
- ケガや風邪が増えた
- 体重が落ち続けている・月経が乱れた
練習量に対して食べる量が足りない状態が続くと、体はエネルギー不足に傾きます。
スポーツの世界で「RED-S(相対的なエネルギー不足)」と呼ばれる状態。疲れが抜けない、ケガが増える、月経が止まるなど、さまざまな不調のもとになります。
お腹はいっぱいでも、練習量には足りていないことがあります。体重と練習の質がそろって落ちてきたら、食べる量が足りていない合図。
中止のサインは16時間断食をやってはいけない人の記事、頭痛やふらつきへの対処は頭痛の記事にもまとめています。
断食と運動・筋トレを両立させるコツ
「断食しながら筋トレして大丈夫?」と不安な人も多いですよね。
ポイントは、運動のタイミングと栄養補給の順番です。
- 軽い有酸素運動は空腹時でもOK
- 筋トレは食事がとれる8時間の中で行う
- 運動後はたんぱく質を早めに補給する
筋トレ後の栄養補給を遅らせないのが、筋肉を守るコツです。
空腹のまま激しい運動を続けると、筋肉が分解されてしまいます。
競技パフォーマンスを落とさない断食の取り入れ方
アスリートが断食を取り入れるなら、シーズンを考えることが大切です。
| 時期 | 16時間断食 | 目安 |
|---|---|---|
| オフシーズン | 取り入れやすい | 14〜16時間。体づくり・体脂肪の調整に |
| 調整期 | 取り入れやすい | 14時間前後から。練習の強さで長さを変える |
| 試合期 | おすすめしない | 断食はお休み。食べる量を確保する |
| 増量期 | おすすめしない | 食べる回数と量を優先する |
試合が近い時期や増量期には、無理に行わないのが基本です。
オフシーズンや調整期に取り入れるのが向いています。
自分の競技スケジュールに合わせて、柔軟に判断しましょう。
アスリートが断食中にとりたい栄養
食べられる8時間の食事の中身は、アスリートにとってとくに重要です。
限られた時間で、必要な栄養をしっかり満たす必要があります。
- たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)を十分に
- 炭水化物でエネルギーを補給する
- ビタミン・ミネラルを野菜・果物から
- 水分と塩分をこまめに
食べない時間より、食べる時間の質が結果を左右します。
栄養が満たされてこそ、断食はプラスに働きます。
16時間断食をアスリートが無理なく続けるには
断食は、競技力を上げるための手段のひとつにすぎません。
目的を見失って、断食そのものが目標にならないようにしましょう。
体調とパフォーマンスを最優先に判断してください。
合わないと感じたら、すぐにやめる勇気も大切です。
自分の体と競技に合った形を、じっくり見つけていきましょう。
いきなり16時間にしない|慣らし方と戻し方
16時間断食は、12時間 → 14時間 → 16時間と、少しずつ延ばすのがおすすめです。
練習の質を見ながら進められるので、合わないときにもすぐ気づけます。
| 期間 | 断食の長さ | チェックすること |
|---|---|---|
| 1週目 | 12時間 | 練習中にふらつかないか |
| 2週目 | 14時間 | タイム・重さが落ちていないか |
| 3週目以降 | 16時間(休養日や軽い練習の日から) | 睡眠と疲れの抜け方 |
14時間で調子がよければ、そこで止めても大丈夫。16時間はゴールではありません。
合わないと感じたら、16→14→12時間と、来た道を戻ればOKです。
16時間を守ろうとして、練習前にふらついてしまう、という例はよくあります。
そんなときは、練習の日だけ15時に補食を入れて、断食を14時間にする。これだけでも、練習前のふらつきは起きにくくなります。

私自身も始めた頃は、空腹を気合でやり過ごす「がんばり型」で、集中できない日が続きました。
「ガマンする断食」から「栄養を補いながら整える断食」に変えて、ようやく生活の一部になったんです。
始める前に体の土台(血糖値・回復力・腸)を整えておくと、慣らしの期間もスムーズ。準備のしかたは16時間断食の完全ガイドで紹介しています。
競技別に見る、16時間断食の向き・不向き
16時間断食は、競技の特性によって向き・不向きがあります。
自分の競技に合うかどうか、冷静に見極めましょう。
- 持久系(マラソン等):エネルギー切れに特に注意
- 瞬発系(短距離等):筋量維持を最優先に
- 減量が必要な階級制競技:栄養管理とセットで
競技に合わせて柔軟に判断することが大切です。
迷うときは、トレーナーや管理栄養士に相談しましょう。
断食中のコンディション管理のポイント
アスリートにとって、日々のコンディション管理は生命線です。
断食を取り入れるなら、体の変化を細かくチェックしましょう。
- 体重・体脂肪の変化を記録する
- 練習の質が落ちていないか確認する
- 睡眠と疲労の回復具合を見る
少しでも不調を感じたら、すぐ見直すのが鉄則です。
数字と体感の両方で、自分の状態を把握していきましょう。
記録は、次のような表にまとめておくと見返しやすくなります。
| 記録する項目 | 書き方の例 | 見直しの目安 |
|---|---|---|
| 朝の体重 | 起きてトイレのあとに測る | 1週間で落ちすぎていないか |
| 睡眠 | 寝つき・目覚めを○△×で | ×が続いたら断食を短く |
| 練習の質 | タイム・重さ・体の動きを1〜5で | 2週続けて下がったら見直す |
| 空腹感・疲れ | 練習前の空腹と疲れを1〜5で | 練習前が4以上なら補食を足す |
1日1行で十分。1週間ごとに見返して、数字が下がってきたら、断食を短くする合図にしてください。
一般のトレーニーが断食を取り入れるときは
プロでなくても、運動習慣のある人は同じ考え方が役立ちます。
趣味で筋トレやランニングをする人も、無理は禁物です。
- ハードな運動の日は、しっかり食べる
- 運動後はたんぱく質を早めに補給する
- 体調が悪い日は、断食より回復を優先
運動と栄養のバランスが、いちばん大事です。
自分の運動量に合わせて、柔軟に取り入れていきましょう。
断食はあくまで道具で、主役はあなたの体とパフォーマンスです。
うまく使いこなして、競技と体づくりに役立ててください。
大切なのは、自分の体の声に正直であり続けることです。
無理のない範囲で、ベストなコンディションを目指しましょう。
断食を味方につけて、より高いパフォーマンスを引き出してください。
体と向き合いながら、自分だけの最適な形を見つけていきましょう。
8時間で食べきる!アスリートの16時間断食の食事
アスリートの16時間断食でいちばんむずかしいのは、8時間の中で、練習に見合う量を食べきることです。
練習量が多い人ほど、1日に必要な量も増えます。3食で足りないときは、補食を足して4〜5回に分けて食べましょう。

8時間でそんなに食べられる気がしない…

1回にたくさん食べようとしなくて大丈夫ですよ。
回数を分けて、汁物やおにぎりで「食べやすく」するのがコツです。
練習量が多い日の8時間の献立例
夕方に練習する人(11時〜19時が食事の時間)の、練習量が多い日の例です。
| 時刻 | 献立の例 | ねらい |
|---|---|---|
| 11:00 昼食 | ごはん大盛り・鶏むね肉のソテー・具だくさん味噌汁・サラダ | 1食目からしっかりエネルギーを入れる |
| 13:30 補食 | ヨーグルト・果物 | たんぱく質とビタミンを足す |
| 15:00 補食 | おにぎり2個・ゆで卵 | 練習のエネルギーをためる |
| 18:15 夕食 | ごはん・焼き魚・豆腐と野菜の汁物・納豆 | 練習後の回復 |
| 18:45 補食 | 牛乳・バナナ | 食べきれなかった分を足す |
量は体格や練習量で変わるので、この表は「組み立て方」の参考にしてください。
1食目の食べ方は、断食明けの最初の食事の記事も参考になります。食べきれないときは、次の工夫を試してみてください。
- ごはんはおにぎりにして、2回に分けて食べる
- 汁物・スープに具をたくさん入れて、飲むように食べる
- 牛乳・ヨーグルト・果物など、すぐ食べられるものを補食に
- 揚げ物ばかりだと胃が重くなるので、焼く・煮るおかずを中心に
プロテインは、食事の8時間の中で飲めば断食をじゃましません。選び方や飲むタイミングはサプリ&プロテインの記事にまとめています。
汗をかく日の水分と塩分のとり方
練習のある日は、ふだんの水分(1日1.5〜2リットルが目安)に、汗をかいた分を上乗せするつもりで飲みましょう。
断食中に飲んでいいのは、水・麦茶・無糖のお茶など、カロリーのないもの。のどが渇く前に、少しずつこまめに飲むのが基本です。
| タイミング | 飲むもの | ポイント |
|---|---|---|
| 断食中(朝・軽い運動) | 水・麦茶・白湯 | 一気に飲まず少しずつ |
| 練習中(食事の時間内) | 水・スポーツドリンク | 汗が多い日・長い練習はスポーツドリンクも |
| 練習後の食事 | 味噌汁・スープ・梅干しなど | 汗で出た塩分を食事で戻す |
汗をたくさんかいたのに水だけを大量に飲むと、体の塩分が薄まり、だるさや足のつりにつながることがあります。
汗の多い日は、食事の時間に塩分も意識してとってください。飲み物のOK・NGは16時間断食の飲み物の記事で紹介しています。
市民ランナー・ジム通いの16時間断食|運動する人によくある例
プロでなくても、走る・鍛えるを習慣にしている人のつまずき方はよく似ています。ここでは、よくある例を3つ紹介します。
週末にロング走をする市民ランナーの例
たとえば、フルマラソン完走をめざして、週末に30km走をしている40代の男性。
平日の朝ランと同じように空腹のままロング走に出て、後半に足が止まってしまう。ランナーにとても多いパターンです。
ロング走は、長い時間エネルギーを使い続ける練習です。走る日だけは断食をお休みして、前日の夜と当日の朝にしっかり食べましょう。
市民ランナーの組み方の例
- 平日(ジョグ5〜10km):夕食後〜翌日の昼まで14〜16時間
- ロング走の前日:夕食でごはんを多めに。断食は12時間まで
- ロング走の日:朝食と補食をとってから走る(断食はお休み)
- レース前の数日:断食はお休みして、いつもの食事を
平日の短い練習は16時間断食と組み合わせ、長い練習の日は食べて走る。このメリハリが、練習の質を守るいちばんの近道です。
仕事帰りにジムへ通う会社員の例
平日の19時ごろにジムで筋トレをする会社員なら、食べる時間を13時〜21時に置くと組みやすくなります。
朝は食べずに、昼から夜までの8時間に、昼食・補食・夕食をおさめる形です。
| 時刻 | すること |
|---|---|
| 13:00 | 昼食(1食目)。定食などでしっかり |
| 17:30 | 補食。会社を出る前におにぎりやバナナ |
| 19:00〜20:00 | ジムで筋トレ |
| 20:15 | 夕食。たんぱく質のおかず+ごはん |
| 21:00 | 食べ終わり。翌日13:00まで断食 |
補食を抜いて空腹のまま筋トレすると、重さが挙がらず、帰りにドカ食いしやすくなります。
17時半の補食は、トレーニングのための大事な1食と考えてください。
忙しい人の続け方はビジネスマン向けの記事、40代の体の変化は40代の16時間断食の記事も参考にしてください。
ジムに通う女性は月経の変化も目安に
ハードな筋トレと16時間断食を同時に始めて、体重は落ちたのに月経が遅れて不安になる。ジムに通う女性には、こうした例も少なくありません。
女性の体は、エネルギー不足のサインが月経に出やすいのが特徴です。月経が遅れたり乱れたりしたら、断食をお休みして食事を戻すことを優先してください。
ゆるめ方の例
- 練習の日は補食を入れて、断食を14時間に
- 生理前・生理中は12時間に
- 月経の乱れが続くときは、婦人科に相談する
女性の断食時間の選び方は、女性は12時間がいい?の記事でくわしく解説しています。
アスリートの16時間断食に関するよくある質問
毎日ハードに練習しています。16時間断食をしても大丈夫でしょうか?
練習量が多い日や試合前は、無理に断食しないのが基本です。エネルギー不足はパフォーマンス低下やケガにつながります。オフや調整期に取り入れるのがおすすめです。
16時間断食しながら筋トレをしても、筋肉は落ちませんか?
筋トレは食事がとれる8時間の中で行い、運動後は早めにたんぱく質を補給してください。空腹のまま激しいトレーニングを続けると、筋肉が分解されやすくなります。
減量したいのですが、断食で体脂肪だけ落とせますか?
極端なカロリー制限をすると筋肉まで落ちてしまいます。たんぱく質を十分にとりながら行えば、筋肉を守りつつ体脂肪を減らしやすくなります。
試合期でも断食を続けたほうがいいですか?
試合期や増量期にはおすすめしません。エネルギーをしっかり確保することが優先です。断食はオフシーズンや調整期に取り入れましょう。
練習のない休養日も、16時間断食をしていいですか?
休養日は練習でエネルギーを使わないので、16時間断食を取り入れやすい日です。ただし体を回復させる日でもあるので、食事の時間にはたんぱく質と炭水化物をいつもどおりとってください。
16時間断食は使いこなせばアスリートの力になる
16時間断食は食事時間や栄養バランスを工夫することで、アスリートのパフォーマンスを支える味方になります。
断食中の運動は軽めにしたり、食事ウインドウ内にしっかり栄養を摂ったりすることで、筋力や集中力を落とさず、安全に体を整えられます。
アスリートの16時間断食の3つの条件
- 時期:オフシーズンや調整期に取り入れ、試合期・増量期はお休み
- 練習:強い練習は食事の8時間の中で。前後にしっかり食べる
- 量:8時間で練習に見合う量を食べきり、水分と塩分も忘れずに
ただし、競技レベル(アマチュア vs プロ)やトレーニング強度、目的(減量・持久力アップ・筋力維持など)によって、断食の合う・合わないは変わってきます。
そのため、医師やスポーツ栄養士と相談しながら行うのが安全です。

断食は、あなたの体と練習を支えるための道具のひとつ。
うまくいかない日があっても大丈夫ですよ。長さを戻しながら、自分に合う形を見つけていきましょう。
私自身が16時間断食でつまずいた話と、続けられる形に変えた話は、体験談の記事にまとめています。
始める前の体の準備については、16時間断食の完全ガイドで紹介しています。
一人だと続かない断食を、
専門サポート付きで。
「自己流で挫折した」「本当に合っているか不安」そんな方へ。
まずは気軽に、あなたに合うやり方を見つけることから。

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この記事の執筆者 / 著者
YUCA ファスティングディレクター
エステティシャンを経て、ファスティングサポーターへ。『心身ともに健康で美しく』をテーマに活動しています。海外のナチュラル製品を取り扱ったオンラインセレクトショップも運営。








